生き様をみた ~森田まさのり「べしゃり暮らし」7巻



「やるべき事はわかってた
そば屋はそばを作ってナンボだ
うめえそばで喜んでもらってナンボだ」

「芸人も芸人でしかねーんだろ
つまんねー芸人になるか すげー芸人になるかだ」



上妻の父ちゃんの言葉は、金本さんに向けられたものでありつつ、すべての人に共通して言えることなんだと思う。
「やるべき事」がもうわかっている人もまだ探している途中の人もいるだろうけど、「関係ない」という人は、きっと存在しない。
出会えたそれを見失わないでいきたい。もし見失ってもまた見つけ出せるように、取り戻せるように、父ちゃんの言葉を覚えていたい。


芸人にお店の悪口言われて客足が遠のいたこと、金本さんに言わなかった父ちゃんがかっこいいと思った。
上妻が、ナチュラルに家族を大事に思っているところがすごく好きだなあ。
父ちゃんを尊敬して、姉ちゃんの幸せを願って。当たり前のことかもしれないけど、家族を愛せるって幸せなことだ。


「何でこんな簡単な事 うまい事表現できひんのやろな
けど 言葉にしてまうと何かちゃうねん」



号泣必至の、金本さんのラジオ放送のシーンは必見だ。たったひとつのものに魂を注ぐ男達の生き様。
奥さんの落とした涙が藤川さんの目尻を伝う演出とか、正直出来すぎですよ。でもきっとそうだ、これは藤川さんの涙なんだ。
泣。ひたすら泣。


丁寧に、真摯にお笑いの世界を描く森田先生の、お笑い芸人に対する敬意と愛情を、作品からひしひしと感じます。
本気でやるということはこんなにも人の胸を打つのだと、作品の内からも外からも教えられました。
ありがとうございます。


立ち位置がいつの間にか固まってしまった上妻と辻本は、もうすっかり「コンビ」になっちゃってるんだなぁ。
お昼とか掃除の時間にこんなに面白い放送があったら、学校生活めちゃめちゃ楽しいだろうな。こんな高校に通いたかったよ。


玉木君が相変わらずまわりをチョロチョロしてるのが面白い(というかオイシイ…オイシすぎる・笑)
ネタ盗んどいて、まだあわよくば上妻や辻本と一緒にお笑いやろうとか考えてるのが笑えるよ! すげえなこいつ!



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