おお振り感想(アフタヌーン2009年6月号)その2

その1はこちら



☆ネタバレご注意☆・榛名と秋丸

「いっやー おめーらの通じ合ったキズナッぷり
キモイわ――!」


ベンチで笑いながらそう言う町田。
驚くことに秋丸は、榛名の球をまったくのノーサインで捕っていた。それも一度もこぼさずに。

「何十万と受けてて そんくらいできろってだけっしょ!
つっか それしかできねーのかってハナシっすよっ」


できて当然、な態度の榛名。「ホントは仲良しなくせに!」と大河に冷やかされてご立腹。
「キモイ」「キモイ」を連発してるのが高校生っぽいノリでいいなあと思う(笑)
続けて町田が秋丸に話しかける。

「でもさ ホントノーサインなんだろ よく捕れんね」
「球種はフォームでわかりますからね」
「フォームつーか雰囲気くらいの微妙なヤツな? お前にしかわかんねーし!
やっぱキズナってかんじじゃねーのっ」
「町田さん それオレもキモイっす…」


3回の表、そのまま打席に立つ7番ピッチャー榛名。
バットを構えながら、秋丸に対する思いを内心で見せる。

(あいつの甘ったれた根性にはホンットムカツイてっから
おだてだってわかっててもイラッとすんよ
っとよォ あいつがもっと真剣になってくれりゃあ
オレの野球人生 けっこう違ってんぞ!)


おそらく小さい頃からずっと榛名の球を受けてきて、どんな球にでも対応することのできる秋丸。
でも、たとえそうでも町田を差し置いて正捕手になれるほどの実力はないってことなのか。
秋丸はあんまり野心を持ってないのかなー。榛名が勝つならいい、チームが勝つならいい、そこに自分はいなくてもいいという感じなのかも。
いつも榛名のフォロー役だもんねえ。榛名のすごさを傍でずっと見てきたから余計なのかな。
うーん確かに…プロを目標に野球やってるような人間の横で、意欲持ってやっていくのも、つらいものがあるかもしれない。


榛名はそういう秋丸のスタンスに歯痒いものを感じていて、それがああいう暴力的な扱いになって表れているのかなあ。
そりゃ秋丸がレギュラーとれるくらい実力あれば、榛名も捕る側のこと気にせずに好きに放れるけど。
結局今の榛名には、自分の力を最大限に発揮させてくれる捕手はいないってことなんだ。
秋丸だって、このまま榛名専用捕手っていうのも不毛な感じがするし…
秋丸は連載前は元々傍観者役として設定されていたからか、あまり自分のことを語ることがないですね。榛名の傍で野球をすることを、どう考えているんだろう。
気になります。何となく、一番の榛名ファンな気はするんだけど。


榛名がモノローグで先輩を「マッチン」「オーカワ」と呼んでるから、以前の「カグヤン」呼びも心の中だけってことで決定かな。
くっ…誤植じゃなかったか…。でも「マッチン」はかわいいから許す(笑)


セーフティバントを仕掛けるが、惜しくもアウトを取られて戻ってきた榛名。
ネクストに向かう秋丸をつかまえて、何やらぼしょぼしょと耳打ちする。
それを見ていたカグヤンが榛名に尋ねる。

「秋丸に何言ったんだ?」
「え バット振んなって」
「はあ!?」
「だってスイング見たらそいつのレベルわかんじゃないスか!」
「秋丸振りぬけーっ」「いー球のがすなーっ」
「あーっ しんねっすよ!」


この流れに笑った。そりゃそうっすけどね!?(笑)
榛名を無視して秋丸に声援を送る先輩達がナイスでした。
まあ、榛名の言う通り、(あいつ下手だぞ?)と一発で吉田にバレてしまったわけですが…
そのあと皆に防具をつけてもらいながら申し訳なさそうな秋丸の後姿がなんか良かった。


・ARCの風格

「捕手によって投手は変わる
昨日教えた榛名攻略法は 全部頭っから消せ
榛名は全国区でみりゃBランクだ 甲子園行ったら 大会初登板の3番手であのレベル出てくるよ
データなしで打てなくちゃおはなしにならないから」


ベンチで、静かに選手たちに語りかけるARC監督。
すごいっすね、この余裕! さすが王者の風格といったところです。
3回裏、ARCの攻撃。バッターは2番セカンド小杉。

(春日部が武蔵野にデータやったらしいけど 分析つきでやるわけねェんだ
それよか オレらの試合録画してねーのか武蔵野はってとこだよなァ)


ファーストストライクをたたいていけば問題ない、と冷静に球を見る小杉。しかしこの打席は高めを打ち上げてアウト。
小杉は脚がいいですね、脚線美という意味で(笑)
続く3番ショート塩入も、三振アウト。


・阿部思う

(1球遅いの見せたから次は速い球 追い込んでるからボールでいい 高めに1つ!)
(ビビるこたねェ 次はスライダーをヒザもとへおとせ)


まるで自分がリードをしているかのように、榛名の投球を見つめる阿部。

(全力投球してくれんなら オレだって こういうリードをしたのに………)

阿部のこのモノローグ。ううう、何ともいえないです。
しかし、これを待っていたのです! こういう描写を!


そして、阿部が今そんなことを考えているとはつゆ知らずの三橋。
阿部が黙る→自分がウザかったせいだと思う→でも今の打席について聞きたい→阿部に聞けないのでその向こうの泉に聞こうとする→なんでオレにしゃべらないんだと阿部にキレられる
…笑いました。
一応こそこそしてるけど、いくら後ろに回ろうが阿部に聞こえないはずがないのにさ…。


でも三橋の気持ちはわかるよ。小心者は、相手が機嫌悪かったりするとまず「自分のせい?」と思ってしまうものだから。私のことですが(笑)


・吉田と高橋
シオに続き、4番キャッチャー吉田の打席。

「オレらの夏は終わりまちた」

バッターボックスに立つ前に、春日部の高橋から届いたメールを思い浮かべる吉田。
フザケた文面に余計泣ける…。
ああ、春日部の試合思い出してまた泣けてきた…。

「まあ試合にゃ負けたけど? オレは榛名から生涯最高のHR打ったから」

吉田脳内イメージの高橋がすごい偉そう(笑)
その背後で、「うちのせんぱいがにほんいち!」ってやってる鈴木兄弟がかわいい!(吉田の中では二人はそういうイメージなのか・笑)
そして脳内で高橋をボッコボコに土に埋めてしまう吉田に爆笑した! 最終的に物が言えなくなるまで埋められとる!
あっはっは! 仲の良いことで(笑)


そして吉田は初球打ち、ツーベースヒット! 4番の仕事をきっちりしてます。
主将で正捕手でしかも4番なんてスゲーなーヨシ。
しかし、榛名も次の5番ライト増田はセンターフライに抑え、スリーアウトチェンジ!


・さらに阿部

(成長期が終わったからなのか)
(シニアの関東大会は あいつにとってイミがなくて
高校の県大はイミがあるってことなのか?)
(それとも あいつは今 チームのために投げてるっつうのかよ…!)


次々と打者を打ち取り、全力を出してのびのびとプレイする榛名を、阿部は遠く離れた応援席から見ている。
チームメイトの輪の中で、笑い合う榛名。ほんとは阿部も、ああやって榛名と笑い合いたかったんだ。


こういう描写を! 待っていたのです!(二度目)
さあ、思う存分ぐるぐるして、そして試合後に何かを得ていればいい!


ラストページ柱の、

「シニア時代、阿部もチームも拒否した投手。その榛名が、目の前で本当のエースになるというのか。」

というアオリ文句も、盛り上げてくれます。
試合の行方はもちろん、阿部の心境の行方も大いに気になる次号に期待!!




しかし、西浦……三橋と阿部以外、出番少なかったなー(涙)


先月号の感想はこちら→その1その2






●以下はその他の感想です


・ヴィンランド・サガ
アシェラッドが…


・珈琲時間
こういう話は好きです。短編映画みたい。あと、主人公の男かっこいい。


・無限の住人
しらさんが…
そして錬造は何を思うのでしょう。ヴィンランド~もこれも、途中からしか読んでないけどそれでも面白いです。


・カラスヤサトシ
ほんとに「奇行」だな…。あと4月に4巻出ると思ってたのに! 延期か~!


・謎の彼女X
眼鏡の子がツッコんでくれたので、安心しました(笑)


・DoLL
ああ…バカだなあ…


・ハトのおよめさん
「さあ コインランドリーに入店するわよ!」
って、わざわざ言うやつもめずらしい。


・次号「武士道シックスティーン」連載開始
「しおんの王」の人の作画で、「武士道シックスティーン」が! 楽しみだー。
香織が頑なそうな顔してて期待大です。

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