原作・綱本将也/漫画・ツジトモ「GIANT KILLING」5~7巻感想

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3~4巻の感想はこちら



このペースでは、いつまでたっても最新刊の感想が書けない!…ので、
もうちょいコンパクトに行きたいと思います。というわけで3冊まとめて!



※先の巻のネタバレも出てくると思うので、未読の方はご注意ください。
それでは↓





 

◆5巻




『もしこの感覚が当たっているなら…… ETUには間違いなく策がある
この試合 ETUはどこかで動く』(藤澤桂)
『やったんだ……俺…… やったんだ……』(椿大介)
『行っちまえ 見せつけてやれ お前の才能を』(達海猛)



5巻もまた表紙がいいんだよねえ。何といっても椿! 5巻は「椿の巻」と言っても過言ではありません。
「ノれるときとノれないときがある」って言ってた椿が名古屋戦でノリノリになれたのは、4巻でコシさんの話を聞いたからってのもあるのかな。
そのあと有里ちゃんに声かけられたのもあるかも。
ゴール決めたあとの、タッツミーの親指「グッ」のシーン…泣きました。
椿おめでとう! でも君の挑戦はまだ始まったばかりなんだ!



名古屋戦、なんだか好きなのですよねー。なんていうか、試合自体が好き。
サッカーにぜんぜん詳しくない素人の私が読んでも、サッカーって面白いんだなー! と思える試合でした。
(たとえばスポーツ漫画なら)そのスポーツを知らなかったとしても、全く問題なく楽しめてしまうのが漫画のすごいところだと思うんです。
だから試合の部分がよくわからないなーと思っても気にしないんですけど、名古屋戦は、読むほどに「サッカー」というスポーツの魅力に取りつかれていく感じがしました。詳しくないのは相変わらずだけど。
タッツミーが膨大な量の録画試合を見てデータを見て、徹夜で作戦を練り上げて試合に臨む意味とか。
パスコースをふさいで、狙い通りの攻め方をさせたりとか。前半終了前のあの攻防とか。
タッツミーの策が効いてくる後半の興奮度はやばいです。



ジーノがゼウベルトにくっついてるのだって、最初は「こんなときにオススメのボサノヴァとか聞いてんなよ!」としか思わないんだけど、
カルロスからのパスコースをふさぐためについてたんだとわかると、ジーノのグッジョブぶりにすっかり惚れこんでしまうという(笑)
ゼウベルトが「さあボールをくれ!」って言ってるシーンで、すでにジーノはゼウベルトに近づいていってるんですが、
それが「ドアアア」という描き文字にうまーく隠されて見えないところとか芸が細かい! あとで気づくとうれしいところです。



板垣、なんか好きだった…。「見やがれ この俺の切り裂くような…」っていちいちかっこつけようとして、でもそういうときはことごとく潰されて活躍できないところとか(笑)
黒田との対決もよかったです。二人は似てるんだろうなー。



いけすかないところもある不破監督だけど、板垣に対してはちゃんと監督の職務果たしてるなあと思いました。
監督の采配によって、板垣は一皮むけることができたんだもんね。
なんていうか、ETUにとって不破監督は「チームをダメにした張本人」であり「敵」であるのに違いないんだけど、
だからといって不破監督のやり方が全て否定されるべきものなのか? というと、そういうわけではないんですよねきっと。
不破監督の采配で、選手がいいプレーできてチームが勝ってみんなが喜べば、名古屋にとっては「いい監督」になるんですよ。



いびつさを持つ敵チームが主役チームと戦って、問題点に気づいて敵チーム改心! みたいな展開じゃないところが、大人の漫画だと思いました。(でも敵チーム改心!な漫画も大好きですけどね)
みんなそれぞれがんばってるし、それぞれにとっての「いい状態」は一緒じゃないんだっていうね。
一言でいうと「よそはよそ、うちはうち」みたいな(笑)



あとは箇条書きで。


・新人時代の黒田(髪の毛がある)がかわいくてヒャッホー
・耳がキーンてなってる椿かわいい
・自分たちの旗を見つけて喜ぶブラジル3人組かわいい
・ハーフタイムにメロンパン食べてるペペかわいい
・ここぞの局面でベンチから出てくるタッツミーが耐えがたいほどかっこいい
・ジーノのエレガントゴールにもう釘付け、何このエレガントなガッツポーズ!
・ごめん、クロ好きだけど「黒田こけし」はさすがに要らないわ(笑)



◆6巻




『俺達は弱小なんだよ 調子乗ってる暇はねーんだ』(達海猛)
『ボールってのはな 世良…… しぶとく諦めない奴の前に 必ず転がってくるもんなんだよ』(堺良則)
『そうやってね 強いチームってのはできるんだぜ』(達海猛)



この巻の本文1ページ目、音も声もないこの1ページがすごい好き…!!!
続く見開き2ページで、グワッと一気に音が押し寄せてくるところも大好き。



試合後の椿に、「俺達の誰かとユニフォーム交換してくれ!」と迫るブラジル3人組がおもしろかった…(しかもペペはワイロ付き・笑)
対戦相手どうしでそういうことってするんですかねー?



名古屋戦のラストは、フロント陣に迎えられるタッツミーの背中と、自分の名を呼ぶサポーターの元へ駆けてゆく椿の背中が重なって、胸が熱くなりました…。
ところで、アニメ版のほうではこのシーン、タッツミーと後藤さんががっしり握手を交わしてたんですよね。
「おお、原作にないオリジナル演出! でもなんで?」とその時は思ったのですが、原作4巻のバス事件のときの後藤さんの思いなどを改めて読み返してからだと、
「おおお、なんてグッジョブなんやNHK…!」ってなりました(笑)
後藤さんの信頼に、タッツミーはちゃんと応えたんだもんなあ。
あの握手には、言葉以上のものが込められていたんだろうと思います。
(アニメを観ていない方にはわからない話ですみません…)



さて、遅れてきたFW、夏木がここでようやく登場ですね。
初登場シーン、アニメでも不審者っぽさがよく出ていて素晴らしかったと記憶しています(笑)
ナッツのこの存在感はいいよなあ。なんかよくわかんないけど気になってしまうという。
復帰初日のときに、「な!?世良」と世良の肩に腕を回してから、一拍遅れて「せっ…世良じゃねえか――!!」と気づくところとか、大好き(笑)



本命FWの帰還に焦りを隠せないのが、その世良。
世良にはかわいいという言葉しか出てこないです…。
何歳だっけ? 22歳? 若いよ! かわいいよ!
負けん気強くてそれを一切隠そうとしないところ、他の選手が好プレーをしても喜びつつ「俺だって…!」となるところが世良の美点だよね。
ま、それは夏木も堺さんも同じなんですけど…。FWだから?



ケガですっかり落ち込む世良を、堺さんが叱咤激励する場面が本っ…当に好き。いいよね堺さん。かっこいいよね。
ベテランから若手へ、アスリートのスピリットはこうやって受け継がれていくものなんですね。
一番言いたいことを、最後に付け足しみたいにチョロッと呟いてくところがイカス。照れ屋さん。
堺さんも世良と張るぐらい負けず嫌いだから、素直に人を誉められないんだろうきっと!



それにしても堺さんの格好……フード付きパーカーの上にジャケットってどうなんスかそれ!
なんでそんな可愛い着こなしが似合うんですか堺さん!!
す、好きだー堺さん!!



「でもしっかり怪我を治してきた それだけで評価に値する」
夏木に対するタッツミーのこの言葉は、色々な意味で泣けます。
言われた夏木はうれしかっただろうなあ。



椿の写真が載っている「フットボールダイジェスト」を本屋で見て、「フフフこいつは買いだな」とわるいカオで笑うコータがすごいかわいい。
でも所持金が3人合わせても261円しかないところもかわいい!
チビッコ3人組はとにかくかわいいよ。喜びの効果音も「ギャハーッ」だったりしてたまらんよ。
かわいいといえば俄然応援にやる気を出してきたゴローさんのかわいさも謎ですね。
おっさんなのになんでこんなにかわいいんだろー?



あとは箇条書きで。


・出てきた黒田ファン! なんでみんなコワモテなんだ(笑)やっぱクロのアツい魂に共鳴しているのかしら(笑)
「ごらんよザッキー 皆がボクに酔ってるよ」(自分に酔ってんじゃないスか…)にウケた(笑)
・ハミガキしながら寝かけるタッツミーかわいい
「ったく! うっせえ奴が帰ってきたなー!!」「黒田(クロ)が言うと説得力ないよ」←ボケとツッコミの安定感
・世良を茶化すクロと丹さんのコンビがなんか好き
・個人反省会の椿を茶化す(以下同文)




◆7巻 




『そういう時だよ 自分の想像を超えたいいプレーができちまうって時は!』(達海猛)
『たかだか20cmの違いじゃねえか 逆に燃えるぜこん畜生』(黒田一樹)
『見てろってんだい この90分でそのデカッ鼻へし折ってやるよ ダルファー』(達海猛)



大阪! 大阪!
ついに大阪ガンナーズ戦ですぜ!
FW4人を擁する相手の超攻撃的布陣に対し、DF陣の底力が問われる大阪戦!
クロの活躍もたくさん見られるので、好きな巻です。



監督ルームで話し合う村越とタッツミー(withアイス)のシーンがなぜかお気に入り。
タッツミーもコシさんも、体がナナメっているところがお互いのリラックス度合を表してるというか…別にコシさんはリラックスとかしてないんだろうけど、
監督とキャプテンの密談ってなんかいいッスよね。(←?)



大阪はほんっとみんなキャラ立ってるよなー。筆頭のダルファー監督があれだもの(笑)奥様に嫉妬されちゃうくらいの通訳愛(笑)
片山のギザギザ歯も好きだし、クボタンの受け答えのつまんなさもキュンだし。
シムさんの脱力系言葉の数々には癒し効果を禁じ得ません。なんなの…シムさんってばなんなの…
あと、地味に寺内がイケメンです。



この巻でタッツミーが黒田を「クロちゃん」と呼んだことに衝撃を隠せない(笑)
クロちゃんて! ク、クロちゃんて!
ああでも今ちょっと安田大サー○スのク○ちゃんを連想してしまった!(笑)
でも黒田は、「自信ねえのか?」と言われたことには怒ってるけど、ちゃん付けされたことに対してはそんなに気にしてないみたいなので、
これも監督と選手の間に信頼関係が築かれてきた成果かな? と、ウフフフと微笑ましい気持ちで見つめることにします。



4巻でスギが言ってた、「クロみたいな闘志むき出しの選手は相手にとって脅威に決まってる それを必要としない監督なんているわけがない」という言葉、
あれは本当だったんだなあと思いました。
なんだかんだで、タッツミーは黒田に重要な仕事を任せてるもんね。



ハウちゃんことハウアーと黒田の対決が大好きです。
言葉が通じないのに罵り合いは通じている…! あるイミ魂と魂のやりとり!(笑)
「このツルツルが!!」とかいってキュキュキューとクロの頭をなで回すハウちゃんに萌えまくりました。なんというかわいらしい攻撃!
あ、もちろんプレーでの対決も。かっこいいぜ黒田! マジ惚れ直す。
さあ、次はスギの番ですよ!



あとはやっぱり箇条書きで。


・また出た黒田ファン!
・パッカ君の中身が知りたいとっても知りたい
・タッツミーとダルファー監督の対決を盗み見するブラン監督になごんだ
・円陣のとき内心「ぎゃーっ」ってなってる椿かわいい
「でもいいよね…友達ってさ」のシムさんすてき
「攻めろ攻めろ光線」って何よ!(笑)



あれ…なんか黒田のことばかり書いてる…私がクロびいきだからかしらと思ったけど、
読み返してみてもやっぱり7巻は黒田の巻でした。
というわけで、目標、今月中にもう一回更新!(できたらいいなあ)



 

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