生きる僕たちの ~大高忍「マギ」8巻




 「ねぇ、アリババくん。
 なぜ 君は そこまでするんだい?
 君はいつも 背負わなくてもいい責任を一人で背負おうとする
 あの時も。あの時も。
 あの時もそうだった。本当に一体 なぜなんだい?」



仕切り直して新たなる冒険へ! な感じの表紙です。アラジンに顔をくっつけてるモルジアナがかわいー。
裏表紙の絵も、アニメ化したときは提供の背景になりそうな(←どういう例えだ)楽しげな1枚でした。



バルバッド編クライマックス、すごいよかったです…!
人の恨みの心が生み出す黒いルフから錬成されたジンを倒そうと、
敵わなくても剣が折れても、何度でも何度でも立ち上がっては向かってゆくアリババ、
そして黒いジンに取り込まれたカシムとの文字通りの、魂どうしのぶつかり合い。



アリババの剥き出しの心に触れることで、自分とアリババとは「別々の他人」で「同じになることはできない」ということを、カシムはここで初めて実感する。
同じ場所へ昇ろうとするのではなく、それぞれ別々の場所で、自分の人生を精一杯生きればよかったんだと気づいたカシムは静かに涙を流します。
つらいことだらけの生涯の中で、光を失わずカシムを照らし続けていたのは幼いころの記憶。
カシムにとってアリババは、眩しくて羨ましくて妬ましくて、大嫌いで大好きな「友だち」だったんだなあ。



今では大いなるルフの一部となったかつては生きていた人々が、遺された人々のもとへ訪れ、彼らの「恨み」が「悲しみ」ではらわれていく場面には涙が止まりませんでした。
悲しい、悲しい。
あなたがいなくて、ただ悲しいと泣く。
悲しめることはもしかして、しあわせなことなのかもしれないと思いました。



闇が晴れ、笑顔が戻ったバルバッドを後にし、舞台はシンドバッド王の治めるシンドリア王国へ!
アラジンとアリババの激太り&きれいなおねいさん登場といったお約束(?)で久々に脱力できました(笑)
アラジンのおねいさん大好き設定を久しぶりに思い出したよ。



おまけまんがの、霧の団でのアリババとカシムの何気ないやりとりが、微笑ましくてちょっぴり切なかった…。
モルジアナの言う「アリババ臭」ってどんなのだろう、めっちゃ気になるんですけど。



いやあ、本当に素敵な巻でした。
9巻の新展開もとっても楽しみ!!



5~7巻の感想はこちら



 

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